対人恐怖症の原因は、自分の欠点を意識しすぎること

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対人恐怖症の原因は、自分の欠点を意識しすぎること

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

対人恐怖症は、目に見える症状が出るため、わかりやすいのですが、そもそも対人恐怖症が生じる原因とはなんでしょうか。

<不安の根本の原因とは>

そもそも人間の不安とは、究極的には「死ぬこと」に対するものであると考えられています。この不安を呼ぶ死の分類には、精神的な死、肉体的な死、社会的な死、などがあります。対人恐怖症は、こういった死に対するネガティブな考えが暴走するために生じるとも考えられます。

1.精神的な死

頭で考えすぎることで、自分がどうにかしてしまうのではないか、病気になるのではないか、といったネガティブな想像に対する恐怖が不安を呼ぶものです。こういった恐怖を原因としたものを、狂気恐怖、発狂恐怖、精神病恐怖と呼ぶことがあるようです。

2.肉体的な死

昔から、生病老死、というように、生まれてきた以上は避けて通れないのが肉体的な死です。例えば、発作を起こすという不安をもっていることが原因で、いきなりの動悸や呼吸困難でこのまま死んでしまうのではないか、という不安がパニックを呼ぶようなケースもあります。また、発作が起こるのが怖くて飛行機に乗れない、家から出られない、といった不安を持つケースもあります。このようなケースは、社会的な死とも関連しています。

3.社会的な死

対人恐怖症の多くの原因となるのが、この社会的な死を連想する恐怖ではないでしょうか。つまり、人前での極度の不安や緊張のため、他人に嫌がられたり、バカにされたり、といったことを怖れるあまり、人と接する状況を避けようとすることです。こうして人と接することを避けるあまり、私たちは社会的動物であるにも関わらず、社会的になれなくなってしまうことが、社会的な死だといえるでしょう。

恥ずかしさのあまり人前に出られない、穴があったら入りたい、といった言葉のように、日本には対人恐怖症の種とも思える表現があります。ただ、日本だけでなく、外国にもこういった社会恐怖のあることがわかってきています。

対人恐怖症とは、時に精神的な死や肉体的な死と関連し、人と接する状況で、極度の不安を生じる病気であると考えることができるでしょう。

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<対人恐怖症の不安はどのように生じる?>

不安の根本的な原因が「精神的、肉体的、社会的な死」と分析されますが、対人恐怖症などの極度の不安が生じるプロセスがあります。

対人恐怖症の人は、「人から好かれたい」という気持ちが強く、人嫌いでもなく、人間恐怖でもありません。ただ、人前での状況にたいして、病的に不安がり、怖れるのです。

対人恐怖症の人は、「性格的欠点」や「身体的欠点」を意識しすぎるあまり、必要以上の不安を抱いてしまうのです。

性格的欠点は、よく知られているもので、「自分の気が弱い」ために、人前で赤面したり、変に緊張したり、どもったり、変な表情になってしまったり、というものです。自分の性格を自覚しているため、性格改善のために本を読んで努力したり、宗教に入ったり、ということがみられます。しかし、一般的には、こういった性格に関する悩みも、対人経験を通して精神が成長するにつれて改善され、悩みも少なくなっていく傾向にあります。

では、対人恐怖症の人は、どういった状況で極度の不安を感じるのでしょうか。

ある研究では、確信型対人恐怖症の人は、友人・同僚たちと一緒に、学校や職場などの時間、空間にいる時に最も強い不安を感じている、としています。その次に強い不安を感じるのが、通勤・通学の公共交通(電車、バスなど)や公共空間(エレベーター、映画館など)などとしています。しかし、公園などにいる時には、そのような強い不安は感じられないようです。つまり、一定の時間、空間を拘束される時に、強い不安を感じるようです。

こうした状況で、対人恐怖症の人は、人前で強い恥やコンプレックスを感じてしまい、緊張したり、委縮したり、おどおどする、っといった不自然な行動が出てしまうのです。

身体的欠点のひとつとして、自己臭恐怖などをもつ場合、自分が悪いと思い込み、罪悪感を強めることになります。そして、一日に何度もシャツを替えたり、香水を使いすぎたり、といった行動をとるようになります。

視線恐怖の場合、人と目を合わせないように常にうつむく、いつもサングラスをかける、といった行動をとるようになります。

対人恐怖症の人のこうした行動は、あくまでも対症的なもので、本人のコンプレックスや恥を感じる精神的な部分を変えるものではありません。体のどこかがおかしいと思って、受診してみても、特に異常はないため、欠点を改善しようとする努力が実らず、無力感が増大することになります。

対人恐怖症を正しく克服する方法がわからないまま、人前に出るのがおっくうになり、ひきこもりがちになっていくのです。

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