対人恐怖症の2つの治療|薬物療法と認知行動療法

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対人恐怖症の治療は2つ|薬物療法と認知行動療法

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

対人恐怖症は、今では治療できる病気となっていますが、症状のタイプによっては根気よく治療に取組む必要があります。

<対人恐怖症のタイプ>

患者の状態別のタイプ分けでは、非全般型と全般型があるとされています。

非全般型は、ある状況の時にだけ、強い不安や恐怖を感じ、回避行動をとるけれども、それ以外の状況では、それほど回避するようなこともない、といった症状のタイプです。多くの場合、問題になっている状況はごく少数です。

例えば、会社で毎週発表しなければならないのが極度に怖い、電話に出るのが怖い、といった症状です。こういったケースでは、服薬によって状況を切り抜けることで、少しずつ自分に対する自信をつけ、症状の改善が期待できます。

全般型は、自分が人の注目を浴びる状況では、いつでも強い恐怖や不安を感じる、といった症状のタイプです。全般型の方が重症であるケースが多く、治療が長引き、根気もいることが多いようです。

<対人恐怖症の治療の概要>

対人恐怖症は、薬物療法を中心に、認知行動療法を行い、治療します。

対人恐怖症は、肉体的な病気ではなく、精神的なものです。最終的には、社会での行動ができるように、認知の歪みを治してくいくことが治療の目標となります。

その認知の歪みというのは、患者の多くは自己評価が低く、ネガティブな思考が多くなっています。そのため、自分に自信をもつことが重要になります。少しずつ成功体験を重ね、自分に対する自信を確固としたものにしていきます。

こうした治療を進めるには、服薬から始めます。

<薬物療法>

服薬を行う理由は、対人恐怖症の人の脳内物質のバランスが崩れているからです。中・長期的に服薬で治療することで、脳内物質のバランスを整え、過度に不安を感じやすくならないように変えていきます。

1.選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI

これには、脳内のセロトニンの働きを活性化させる薬(選択的セロトニン再取込み阻害薬:SSRI)を主に使います。具体的な薬剤として、プロザックやでプロメール、ルボックス、パキシル、ジェイゾロフトなどがあります。

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2. セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI

もしくは、セロトニンとノルアドレナリンの働きを活性化させる薬(セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬:SNRI)を使います。ノルアドレナリンは、意欲、気力に関係する脳内物質であり、うつ病を併発している対人恐怖症の患者は、こちらを服用して治療します。具体的には、トレドミンといった薬があります。

3.ベンゾジアゼピン系抗不安薬

SSRIまたはSNRIを基本として、ある状況で強い不安を感じることがわかっているような場面が生じる前に、その場面を乗り切るために抗不安薬を飲みます。抗不安薬には、脳内の感情やホルモンの分泌をコントロールしている脳内部位に働きかけることで、気分を落ち着かせ、緊張や不安を和らげる、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が使われます。具体的な薬剤としては、デパス、ソラナックス、コンスタン、メイラックス、などがあります。

しかし、ベンゾジアゼピン系抗不安薬には、眠気や集中力の低下、軽度の依存性など、副作用も指摘されているので、服薬にあたっては、医師・薬剤師の指導に従いましょう。

4β-ブロッカー

誰でも緊張することはあるでしょうが、緊張が緊張を呼び、悪循環となるケースがあります。緊張の悪循環を切るのには、交感神経を遮断して、心拍数を落とし、血圧を下げる効果のあるβ-ブロッカーが有効です。具体的には、ミケランという薬があります。血圧降下剤や心臓の薬として使われていますが、緊張時の血圧は高く、頻脈となっているので、高血圧患者でなくても使用できるようです。

<認知行動療法>

副作用などに注意しながら、薬の服用治療を数か月続けます。そうすると、患者本人もはっきりと自覚するほどの変化が出てきます。そして、自信がなかったことへ少しずつ挑戦し、自信をつけていくステージの治療に入ります。不安をコントロールし、自信をつけていくステップをしっかり踏み固めながら、徐々に薬を減らしていき、最終的に薬をやめます。

対人恐怖症の人は、不安が強くなった時に、意識が過剰に自分へ向いてしまう傾向にあります。認知行動療法では、そうした意識をコントロールする訓練をします。他人から自分がどう見られているか、どう思われているか、といったことを、現実よりも過敏に考えるようになっているので、こうした考え方の歪みを、認知行動療法を通して治療していきます。そして、今まで避けていた状況を、ステップを踏みながら克服していきます。

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