サヴァン症候群の日本人

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サヴァン症候群の日本人

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

その驚異的な能力が注目されるサヴァン症候群。日本の有名人にはどのような人がいるのでしょうか。

<サヴァン症候群―日本の有名人たち>

1.山下 清 (1922-1971

東京に生まれ、幼少期に母親の再婚や震災などを経験し、3歳のころに重度の消化不良を起こした後遺症で、軽度の言語障害、知的障害が生じました。最終的には養護施設に入れられたものの、IQ68であったにもかかわらず、サヴァン症候群特有の特殊な才能を発揮し始めました。

彼は戦後、「日本のゴッホ」と称されるほど、彼の作品が評価されるようになった日本人です。一方で、美術の才能とは対照的に、放浪の天才ともいわれるほど、その行動が未発達でしたが、各地で食べ物や宿を提供してもらいながら日本中を放浪し、各地の名所に絵を残しました。

2.山本 良比古 (1948-

名古屋生まれの山本氏は、生後6ヶ月の時に脳水腫(脳髄に水がたまり、頭が大きくなる病)で、重度の精神障害をもっていることがわかりました。6歳になっても自分でトイレができず、話すこともできず、さらに、難聴であったため、聾唖学校に入ることになりました。3重苦の状態でした。

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12歳の時でもIQ23で、精神年齢は3歳児相当でしたが、視覚と記憶については平均以上でした。当時の教師であった川崎昴氏が、彼の画才を見出し、絵画を通して、意思の疎通を図りながら、その才能を伸ばしました。非常に緻密な名古屋城のスケッチは、木版画となりました。

彼の作風は、緻密な点描と原色を用いた鮮かな色あいで、城と船を好んで描いています。さらに、その才能を版画から水彩画、油絵、水墨画にまで広げて発揮し、日本だけではなく、アメリカでも展示されるほどになりました。今では、「虹の絵師」、「昭和の北斎」と呼ばれる日本人となりました。

3.山村 昭一郎

東の山下清に対して、西の「昆虫の昭ちゃん」の名前で親しまれています。山村氏は重度の小児病を患ったため、言語能力の発達が遅れましたが、学校にいる間に昆虫を捕まえて観察することと昆虫の絵を描くことに興味を覚えました。IQ50前後で、昆虫を捕まえ、観察し、描くこと以外には、記憶力や注意の及ぶ範囲がかなり限定されていました。

11歳のときに普通学級から養護学級に移りましたが、そこで教師が彼の優れた絵画の才能を見出し、伸ばしました。19歳になっても日常生活に必要なことができないほどでしたが、孤立してでも昆虫を観察することだけは没頭しました。その後、農場の仕事をするようになると、絵画の技術が向上し、フィンガー・ペイントの技術を極めていきました。細かい部分は爪を使うなどし、絵画の対象となる昆虫を見ないでも、精緻な模写ができました。

アロンゾは動物の彫刻の分野でサヴァン症候群にみられる異才を発揮しているのと同様、山村氏は昆虫の絵画の分野でその才能を発揮した日本人といえるでしょう。

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